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糖尿病とは

 すい臓から分泌するインスリンというホルモンが不足したり、インスリンの働きが悪くなり肝臓や筋肉などの細胞に、エネルギーとしてブドウ糖を取り込めなくなるために、血中にブドウ糖があふれて血管や神経を傷つけてしまう状態をいいます。


 日本では食生活の変化や肥満の増加とともに糖尿病が急増しています。
 糖尿病は、知らない間に症状が進行し、腎臓の働きが低下する腎障害、視力が障害される網膜症、手足のしびれや冷え症、痛みが生じる末梢神経障害などの合併症を引き起こします。また、脳卒中や心臓病にもかかりやすくなります。
 日頃から食事や運動などの生活習慣を見直すことで、糖尿病のリスクとなる肥満の予防に心がけ、定期的な健康診断で早期発見に努めましょう。

糖尿病の症状

 口が渇く、尿の量が多い、疲れやすい、体重減少、手足が震える、足先が痛い、こむら返り、足がむくむ、目がかすむ、など

糖尿病の症状

採血のイラスト

 血液検査による空腹時血糖値やHbA1cの値や、初診時の合併症の程度、肥満しているかどうか、などを総合的に判断し、糖尿病の診断や治療の方法を決定します。
 まだ血糖値があまり高くなくて、合併症もない場合は、定期的に検査をして血糖値が安定しているかどうかを調べます。

【健診判断と対応について】

健診判断と対応についてのグラフ

経過

 血糖値がコントロールできれば、普通の生活を送ることができます。
e-ヘルスネット「糖尿病」
糖尿病ネットワーク

糖尿病予防のポイント

 糖尿病は生活習慣を見直すことで予防できます。体重を目安に食事と運動のバランスを見直しましょう

肥満予防

 病気と体格に着目し、身長と体重のバランスを計算式により割り出した指数がBMI=ボディー・マス・インデックスです。
BMIが22のとき、最も病気が少ないと言われています。

BMI計算式のグラフ
判定 低体重
(やせ)
普通体重 肥満(1度) 肥満(2度) 肥満(3度) 肥満(4度)
BMI値 18.5未満 18.5以上25未満 25以上30未満 30以上35未満 35以上40未満 40以上

※判定基準(日本肥満学会)


 また、体脂肪が多いと、インスリンが分泌されても十分に働くことができない状態になることがあります。適正体重を保つことは極めて重要です。

食事について

 糖尿病の予防には、過食を避け、偏食せずに、一日3食規則正しくバランスのよい食事をとり、それを長く続けることが大切です。
 食品を計量したり、食事を記録する習慣を身につけ、栄養のバランスをチェックしましょう。
 ただし、糖尿病で治療中の方は、必ず医師の指示に従ってください。

食べ過ぎのイラスト
食べ過ぎない
 必要とするエネルギー必要量は個人の年齢、性別、身長、体重、日々の生活活動量によって異なります。

 年齢と身体活動レベルに着目した推定エネルギー必要量は表のとおりです。この表を参考にした食事を摂り、体重を定期的に測定して、増加していれば食べ過ぎ、減ってきていれば足りていないなど、適正体重の維持に適したエネルギー必要量の判断に用いることができます。

エネルギーの食事摂取基準:推定エネルギー必要量(kcal/日)

推定エネルギー必要量のグラフ
身体活動レベル
低い(Ⅰ):生活の大部分が座位で、静的な活動が中心の場合
普通(Ⅱ):座位中心の仕事だが、職場内での移動や立位での作業・接客等、あるいは通勤・買物・家事、軽いスポーツ等のいづれかを含む場合
高い(Ⅲ):移動や立位の多い仕事への従事者、あるいは、スポーツなど余暇における活発な運動習慣をもっている場合
一日3回規則正しく食べる
 食事の時間と量をできるだけ毎日一定にすることが大切です。
 一日2食にすると、一食当たりの食事量が増え、食後の血糖が上昇したり、空腹の時間が長くなることで栄養素の吸収が増し、体脂肪がつきやすくなったりします。
 また、食事はゆっくりよくかんで食べることで、満腹感を得ることができます。

バランスの良い食事を心がける
野菜のイラスト
 身体に必要な栄養素を蓄えるには、いろいろな食品を偏りなくとることが必要です。
 主食(ご飯やパンなどの穀物類で主に糖質類を含む食品)、 主菜(献立の中心となるおかず、魚や肉などのたんぱく質、脂質を含む料理)、副菜(野菜や海草、きのこ類の料理)を組み合わせ、それに乳製品やくだもの等を合わせるとバランスのとれた食事になります。
 また、糖尿病食の献立をたてるときには「糖尿病食事療法のための食品交換表」 (日本糖尿病協会/文光堂 2002年発行)を利用する方法があります。「食品交換表」の内容と使いかたは管理栄養士に相談しましょう。

野菜を摂る
野菜のイラスト
 1日の野菜の量は350g以上、特にビタミン、カルシウムや鉄分を多く含む緑黄色野菜は120g以上が目安です。
 食物繊維の多い野菜から先に食べると、糖分が食物繊維に絡まりゆっくり吸収されることで血糖値の上昇を抑えることができます。

油の使い方に気をつける
揚げ物のイラスト
 油は吸収が遅いので空腹感を紛らわせる効果があり、脂溶性ビタミンの吸収を助ける働きがあります。
 ただし、使いすぎは高カロリーとなるため、フッ素樹脂加工のフライパンを用いたり、網焼き、ゆでる、蒸す、煮るなどの調理方法に変更することで、油の使用量を減らすことができます。
 ノンオイルドレッシングを用いたり、天ぷらやフライなどの揚げ物の衣を取り除いてたべるのも良いでしょう。

お菓子や飲酒に気をつける
炭水化物のイラスト
 菓子類は炭水化物や脂質が多く、エネルギーの高い食品です。し好飲料にはブドウ糖や果糖が多く含まれるので、血糖や血液中の中性脂肪が高くなりやすく、野菜ジュースやスポーツドリンクにも糖分が含まれているものがあるので表示を確認しましょう。
 また、お酒を飲むと、血糖値が下がり、食欲が増すと考えられており、つい食べ過ぎてしまうことが多いため、注意が必要です。

薄味に心がける
 濃い味付けにするとごはんをたくさん食べてしまいがちになります。また、塩分のとりすぎは高血圧の原因になる場合もありますので、干物、加工品、塩蔵品、漬物、汁物類の食べすぎには注意が必要です。

外食の摂り方に気をつける
 外食は主食、油が多くエネルギーが高く、味付けも濃くなりがちです。
 ご飯を少なめに盛りつけてもらったり、揚げ物の衣や漬物は残すなど、カロリーや塩分を抑える工夫が必要です。メニューは定食などを選ぶと、野菜も摂れます。
 また、栄養成分が表示されている場合は、これらの数値を確認しながら メニューを選ぶことができます。

糖尿病の献立
 糖尿病の献立は、ごはん、魚、野菜、海藻などを中心とした日本食が理想です。
 料理の雑誌やネットにある献立を参考にすると、料理のレパートリーが広がります。

適度な運動について

 糖尿病の予防には、無理のない適度な運動が必要です。
 日頃の生活に必要な基礎代謝を生み出す筋肉量を保ち、無駄な脂肪を減らすためには、スポーツに限らず生活の中でいろいろな工夫をしてみましょう。

<たとえば>
早歩き、階段の利用、買い物はまとめ買いせずまめに出かける、駐車場を遠くに止める、いつもより家事に力を入れるなど
身体活動・運動へ

年に一度は健康診査を受けましょう

糖尿病の予防と早期発見には、定期的な健康診断が有効です。


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