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飲酒の健康リスク

飲酒のイラスト

生活習慣病のリスクを高める飲酒量

生活習慣病のリスクを高める飲酒量(純アルコール摂取量)について、男性で1日平均40g以上、女性で20g以上と定義しています。

主な酒類の換算の目安

主な酒類の換算の目安のグラフ

アルコール依存症について

アルコール依存症をひとことでいうと、「大切にしていた家族、仕事、趣味などよりも飲酒をはるかに優先させる状態」です。具体的には、飲酒のコントロールができない、離脱症状がみられる、健康問題等の原因が飲酒とわかっていながら断酒ができない、などの症状が認められます。

確定診断は、下表(ICD-10診断ガイドライン)に従います。

表の中で、2の典型は連続飲酒です。4は酩酊効果を得るための量が以前より明らかに増えているか、または、同じ量では効果が明らかに下がっている場合です。6では、本人が有害性に気づいているにもかかわらず飲み続けていることを確認します。

なお、以前、慢性アルコール中毒、アルコール症、アルコール嗜癖などという用語が使われていたこともありますが、これらはアルコール依存症とほぼ同じものと考えてよいでしょう。

アルコール依存症のICD-10診断ガイドライン

アルコール依存症のICD-10診断ガイドラインのグラフ

未成年の飲酒について

  1. 脳の神経細胞を破壊します
    • アルコールを大量に長い年月飲み過ぎると脳が縮んできます。特に脳が未完成の未成年者では起こりやすいのです。そのため学校生活への不適応、学業不振などにつながります。
  2. 男らしさ、女らしさが妨げられます
    • 性腺が萎縮して、勃起障害、月経不順になる可能性があります。
  3. 未成年者はアルコールを分解する酵素の働きが未発達です
    • 過度の飲酒をした場合、急性アルコール中毒になる危険性が大人に比べ高くなります。
  4. アルコール依存症になりやすくなります
    • 未成年者は心身が未発達なため適度な飲酒をするという判断力もなく、自己規制がききません。
      未成年のときから飲酒すると次第に飲酒量が増え、飲まないと落ち着かなくなってきます。そして大量のお酒を毎日飲むようになり、アルコール依存症になってしまいます。
  5. 将来の可能性を奪ってしまうことがあります
    • お酒の酔いは他の楽しみ方を学ぶ意欲をなくします。

出典(社)アルコール健康医学協会

妊婦の飲酒について


妊婦の飲酒のイラスト

妊婦が飲酒すると、アルコールは胎盤を通じて胎児の血液に流れ込みます。また、授乳期に飲酒をすると、母乳を通じてアルコールが赤ちゃんの体内に入り、脳や体の発育が遅れることが分かっています。胎児や赤ちゃんもれっきとした未成年者。妊娠中に飲酒すると、流産になったり、生まれてくる赤ちゃんが低体重児になったりすることもあります。妊娠中や授乳期はもちろん、妊娠を意識し始めたときからお酒を飲むのはやめましょう。

また、妊娠中に多量に飲酒した母親から生まれた子どもに、知能障害を主とする中枢神経系の機能障害、出生前より始まる発育障害、特徴的な顔貌、大小奇形の頻度の増加、が生じることを、胎児性アルコール症候群(Fetal Alcohol Syndrome=FAS)といい、FASになるかどうかは、飲酒量だけでなく、母親の年齢や体格など個人差が大きいため、どの程度飲酒したらということは一概にいえませんが、とにかく、妊娠を意識した段階から禁酒することが必要です。

週2日の休肝日を設けましょう

休刊日のイラスト

2単位のお酒(ビールなら中びん2本、日本酒なら2合、焼酎なら1.2合)を肝臓で分解するのに、個人差はありますが、平均6~7時間前後かかるといわれます。お酒を飲んだ後、就寝している間も肝臓は黙々と働いています。この肝臓を毎日連続して酷使すると障害がでてきます。週に2日は肝臓を解放して休める、いわゆる「休肝日」を設けましょう。

  1. なぜ休肝日が必要か
    • お酒を飲むと、肝臓には中性脂肪が蓄積されます。胃や腸といった消化管の粘膜も荒れてきます。これら臓器の修復のために、週に2日程度の休肝日を作ることが必要です。
      この際に気をつけたいのが、週5日続けて飲酒して2日連続で休むのではなく、2~3日飲んで1日休む、という習慣をつくることが必要です。
  2. アルコール依存症も防げる
    • 休肝日を作ることはアルコール依存症を防ぐことにつながります。毎日飲んでいるうちに、飲まずにはいられなくなり、その結果アルコール依存症になってしまう危険性があります。しかし、自分自身で休肝日を決めることで「今日は自分の意思で飲酒をしない」という気持ちを自己確認できるため、精神的な意味でも重要です。

 


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