胃がん

胃がんとは?

胃がんは、胃の粘膜にできる悪性腫瘍(悪性のできもの)です。胃の壁から、大きく分けて粘膜層と筋層からできています。がんが粘膜にとどまっているものを「早期胃がん」、がんが筋層以上に深く進んだものを「進行胃がん」と呼んでいます。

胃がんの症状

早期の胃がんは、症状がないことも多いですが、がんの進行によって症状が出現します。早期胃がんの症状は、合併する胃潰瘍や慢性胃炎の症状のことが多いと言われています。

<主な症状>
食欲不振、嘔吐、体重減少、胃痛、吐血、下血など

胃がんの最大の危険因子・ピロリ菌

 ピロリ菌(ヘコタバクター・ピロリ)は、胃にとりついて炎症や萎縮を起こす細菌で、胃がんの最大の危険因子です。ピロリ菌の除菌によって、胃がんになる確率は、なんと3分の1に抑えられるという研究結果もあります。日本では、人口の半数以上が感染し、50歳以上では7割以上が感染していると言われています。
ピロリ菌に感染していても、多くの場合、日常生活になんの支障もありませんが、慢性胃炎や胃・十二指腸潰瘍の原因にもなります。こうした症状を繰り返す場合は、ピロリ菌を除菌したほうがいいかどうか。医師に相談してください。

胃がん検診Q&A

Q.胃がん検診は年1回で大丈夫ですか?

A.2年に1回継続的に検診を受けることで胃がんの死亡リスクは減少します。ただし、がんの中には急速に成長を遂げてしまうケースもあります。検診結果が異常のない場合でも、気になる症状が現れたら、なるべく早く病院を受診してください。